銀魂一話「白兎にロクな奴は居ない」中編※二次創作注意!※
銀魂 二次創作 小説最高ランク : 31 , 更新:
新八「……え?…あれ?…聞き違いかな?……今…僕ら……兎に殺しの依頼されました?」
銀時「……おい、お前。ここどこかちゃんと理解してんのか?」
タンポポ「万事屋さんでしょ?奴隷の散歩から裏社会のバイトまで何でも引き受けてくれるっていう…」
新八「どこの馬鹿から聞いたの!?それ!?」
神楽「伝言ゲームはやっぱり今でも奥が深いアルな…。」
新八「いやいやいやいや!!伝言ゲームじゃなくて宣伝だからね!?遊びじゃなくて大事な所だからね!?」
タンポポ「えぇぇ!?何でも引き受けてくれるんじゃないんですか!?」
銀時「ケースバイケースってのがあんだよ、何でもかんでもそのまんまの言葉いちいち鵜呑みにしてたら、その内呑み込みきれなくなって、腹パンクしちゃうよ。
だから、その何でもの中には例外的に受けられない依頼もあんの。
分かる?OK?」
タンポポ「OKOK!」
銀時「よし、つー事でお引き取…」
タンポポ「ホシは一匹に対し、報酬はチモシー10束。悪い話じゃねぇんだと思うがね。」
新八「OKじゃねええぇぇぇ!!完全に依頼者だよ!!殺し屋に殺しの依頼してきたマフィアの言う台詞だよ!!」
神楽「はっ…チモシー10束たぁしけてるじゃねぇか…こちとら貧乏暇なしってな…本気であたいらの腕買ってるってんなら、それ相応のモン出しな。」
新八「いやいや何乗ってんの!?乗らなくていいから!!」
タンポポ「チッ…足元見やがって……分かった。報酬はチモシー30束で色つけてやんよ。」
新八「いや結構だから!!そもそも引き受けるつもりは…」
銀時「おいテメェ…いい加減にしろよ…。」
新八「そうですよ銀さん!言ってやって下さい!ウチはそんな物騒な依頼は引き受けないって…」
銀時「たかがチモシーごときで俺達が動くと本気で思ってんのか?俺達ゃそこらに転がってる命(タマ)潰して満足するほど暇じゃねぇ。」
新八「オメーもかいいいぃぃぃ!!!」
タンポポ「何!?たかがチモシーごときだと!?貴様ら…この期に及んでまだぼったくる気か!?」
神楽「ぼったくるだなんて人聞きの悪い事言わさんな。兄貴、この子兎、あたいらの商売にいちゃもんつけてきたで。どないする?」
銀時「どないするも何も決まってるやろ。この取引は無しや[ニヤァ]」
タンポポ「!!そ、そんな…待って下さい!!ウチには夫と、16匹の子供が居るんです!!そこん所どうか!!仏の心で!!たのんます!!」
新八「おい…待て…何だこれ…」
神楽「あぁん!?このアマァ、ウチをナメとんのか!?仏の心なんざもっとったらなぁ!!商売なんかでけへんわボケ!!」
タンポポ「ひぃぃぃ!!わかりました!!払いますぅぅぅ!!チモシーの額も上げるからあぁぁぁ!!」
新八「な、何か、主旨ずれてない?依頼しに来たんだよね?借金取り立てられに来てるんじゃないよね?」
銀時「もし、この指きり破ったら、その耳どちらか一本、縁故として貰いますやさかい。覚悟しぃや。」
神楽「安心せぇ。アンタにはこれからたぁっぷり稼いでもらうでなぁ…その体で…」
新八「いい加減にしろおぉぉぉぉ!!!!(怒)」
[バシィッ!!バシィッ!!バシィッ!!]←銀時、神楽、タンポポ、新八にハリセンで叩かれる
神楽「…な、何しよるんじゃ…新八…お前…兄貴から貰った恩を仇で返すつもりか…
…危うく廃棄処分されそうになったお前を…汚い現実を写した余りに濁れきったそのフレームを綺麗に磨いてくれた…兄貴を…お前は…っ…」
新八「だから眼鏡じゃねぇ!!何で毎回僕だけそういう扱い!?濁ってんのはお前らのおつむで十分だよ!!つか、今のはもはや殺し屋じゃねぇし!!どこの極道だよ!!明らかにさっきよりタチ悪くなったわ!!(怒)」
タンポポ「ふふふ……これで…あいつも終わり…終わりだ……ここまで耐えるまで…長かった……これで…今までの苦労も全部報われ…」
新八「だからなげぇよ!!いつまで続ける気だ!!もうこれ以上続けたら勘違いされちゃうよ!!」
銀時「そうだな…危うく大事な事を見失う所だった…。」
神楽「不覚アル…こんな浅はかな流れに流されかけるなんて……そんな事より、目を背けちゃいけない問題があったネ…。」
新八「[ホッ]…良かった…二人共、正気に戻ってくれ…」
銀時、神楽「チモシーって何?」
新八「おいいいぃぃぃ!!!!お前らアホか!!!!どこまでずれりゃ気が済むんだ!!!!(怒)」
銀時「つってもよぉ、ぱっつぁん。チモシーってのが金じゃなかったら、俺達報酬踏み倒される所だぜ?」
神楽「そうネ。私達は常にI love 現金で通してるアルからな。」
新八「だったら最初からそれ聞けばいいじゃないですか!!いちいち妙な子芝居やらずとも!!付き合わされるこっちが疲れるっての!!(怒)」
タンポポ「すみませんすみません!良ければこれでも食べて落ち着いて下さい!ULOG星産のチモシーです!」
新八「あっ、どうも…って、食えるか!!」
タンポポ「!!!!えぇぇ!?な、何故!?」
神楽「チモシーってこの草アルか?」
銀時「んだよ、金じゃなくて雑草の事だったのか。」
タンポポ「違います!!私達にとっては高級で貴重なご飯です!!」
銀時、神楽「……雑草じゃん。」
タンポポ「美味しいんです!!食べてみて下さい!!」
新八「いや、あの…タンポポさん達にとっては餌でも、僕らは食べられな…」
銀時、神楽「[パクッ]んまっ!!」
新八「食ってんじゃねええぇぇぇ!!!!テメェら!!!!どんだけ食い意地張ってんだ!!!!兎の餌食って美味いとか、もはや人ですらねぇよ!!!!食い意地飛び出てるよ!!!!(怒)」
神楽「だって、ここ最近胃の中空っぽだったんだもん。横に居る甘堂馬鹿野郎が甲斐性無しだから。」
銀時「だって、ここ最近食糧庫が空っぽだったんだもん。横に居る暴食馬鹿娘が一日で食糧全部、腹で飼ってるブラックホールにあげちゃったから。」
新八「たっく…身も蓋もありゃしねぇな…。」
神楽「んだと!!だったらお前も食ってみろヨ!!」
銀時「そうだ!!口ばっかりの眼鏡が!!好き嫌いせずに食べやがれ!!」
新八「ちょっ!!やめ…っ!!いらないって!!ちょっとぉぉ!!」
タンポポ「……
…ごめんなさい。」
銀時、新八、神楽「!」
タンポポ「…あたし…何でも引き受けてくれるって聞いて…見境無くなって……自分でも信じられない位恐ろしい事依頼して…
…兎とはいえ、皆さんの意思を尊重しなかったのは…愚かでした……ごめんなさい…。」
新八「!タンポポさん…。」
タンポポ「……皆さんを見ていて分かりました。皆さんは…言葉では言い表せない……不恰好ながらも熱い魂をお持ちで居られる…
…そんな人達にあたしは…自分勝手なお願いを押し付けた……
…だから、もう…ここへは二度と現れません……身も心も黒に染まった兎は…このまま誰の目にも触れられずに…一匹で生きていきます…。」
新八、神楽「!」
銀時「……
…俺は」
タンポポ「!」
銀時「…一度道端で踏んだノグソボムはしっかり洗い落とす主義だ。
それでも落ちねぇ頑固汚れなら……俺は…その汚れも色としちゃありだと思う。
黒も白も大して変わらねぇだろ。
兎も人も同じ形してんだ。
同じ穴の狢(むじな)だろ。」
タンポポ「!!…じゃ、じゃあ…」
銀時「…話、聞いてやるよ。尤も、俺達ゃ神じゃねぇ。必ずしもお前の望みを叶えてやれる保証なんざねぇがな。」
新八「見て分かる通りね。」
神楽「でも、かぶき町では一番グレーな万事屋ネ!多少の汚れ仕事にはもう慣れっこアル!」
タンポポ「皆さん…!ありがとう…!ありがとうございます…!本当に…っ…あたし…あたし…皆さんの所へ来てよかっ…」
定春「はぐっ![バクンッ!]」←タンポポ、丸呑み(二回目)
銀時、新八、神楽「あ。」
~続く~
いえいえ、こちらこそ最近の楽しみの一つにさせてもらってます(´ω`*)
nait
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