貴女という人は俺を置いていったのです。

小説 異種族恋愛 リハビリ
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「人間と人外は、決して交わってはいけない」
小さい頃、耳にたこができる程言われてきた。
その頃は、その種族同士が結ばれる事が当然だと思っていた。

「お前、ここで何してんの」

あいつに出会う、その日までは。


彼女は、俺とは違う、人間で、
俺は、いわゆる人外、亜人と呼ばれる存在。
結ばれてはいけないはずの、秘密の関係。
周りに言わず、こっそり会っていた
手を繋いで、少しずつ森の中を散歩する。
それだけで、楽しくて、毎日が幸せだった。

勿論、幸せだけという訳も無く、
この関係がバレそうになる事も多々あって、
その度に、種族の違いを恨んでいて、
「私にその尖った耳と八重歯があれば、堂々と愛し合えた」
彼女のこの言葉に、
「二人で、一緒に暮らそうか」
俺は、彼女の綺麗な手を握って、こう返した、気がする。


「嗚呼、泣かないで」
彼女は、悲しげに笑う
俺は、零れ落ちそうな涙を堪える
「外に行きたいな。お願い」
良いよ、と返し、彼女を抱きかかえ外へ出る

大きな木の下で、ゆっくりと腰掛ける
「何だか、懐かしいなあ」
「…2年振り位だから」
そう言えば、彼女はそっか、と微笑みながら返した。
少しの沈黙が入る。心地良く、息苦しい空間。
彼女は、ゆっくりと俺の肩に寄り掛かけ、そっと口を開く
「私ね、随分と長い間、貴方と過ごしてきた」
小さな口をゆっくりと動かす
「在り来りだけど、嬉しい時も、悲しい時もあって」
そっと、語りかけるように
「でも、とても幸せでした」
俺の頭は、冷静に、そして、焦り始めていた
「今まで、ありがとう」
皺で一杯の手でぎゅっと俺の老いていない手を握る。
ふと、同じ位しわくちゃの彼女の顔を見れば、
文字通り、安らかに、幸せそうに微笑んだまま、眠っていた。




「いつまで寝てるの?」
微睡む中聞こえてきた声に、ゆっくりと目を開ける
淡い木漏れ日と見慣れた優しげな笑顔が相俟って、綺麗で。
寝惚けた頭の中に愛しさを覚え、彼女の後頭部に腕を伸ばし、
精一杯自分なりに優しく胸元にそれを引き寄せ、ゆっくりと撫でる。
「すきだなあ…」
寝起きで少し掠れた声とを漏らせば、
それを聞いた彼女は、嬉しそうに、うん。と返す

ゆっくり、もそもそと起き上がると、そこに彼女の姿は無く、
それと共に、優しく温かい風が頬を撫でて消えた





寿命差ってよくないですか((
もう、ほんとに、欲望の詰め合わせ((
…漫画とかイラストに似合いそうだなあ
久しぶりで表現力と語彙力が消えてる
元々ないけどね笑( ^ω^ )カナシイ

ふうせんかづら


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