気づいた時には遅くって【銀魂】【坂本辰馬】
銀魂 坂本辰馬 短編小説今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:269 hit
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泣きたくなかった、コイツの前では。
「どうしたんじゃ…急に…」
失恋はこんな苦しいものなのか。
隣に居たコイツはもう他の人に
夢中になってた。
この手の温もりだって、
優しい言葉だって、
もう他の人の。
頬を伝う涙は止まらなくて、
いつもみたいに笑えない。
いつもみたいにコイツをバカにする事が出来ない。
声が…息が、詰まってしまう。
「泣くな」
その言葉でさえも、
今では愛おしく思ってしまう。
これが恋だって、
これが人を愛する事って。
やっと気づいた時には遅かった。
いつだって私は遅いんだ。
皆に置いて行かれるような存在。
ほら、声に出さなきゃ。
その愛が私に向けられなくても、
「好き"だった"」
言葉にしないと。
ーーさよなら私の恋心。
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