天使が堕ちるまで 1

小説 天使が堕ちるまで
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さて、まずは何をしようかな。


__天使には象徴がある、まぁ『天使と言えば』で思い付くような奴だな。

綺麗な羽と、天使の輪。ちなみに悪魔にも羽はあるが、使い物にならねぇのがほとんどだよ。
あ、腹いせにでも羽をむしってみるか。

おい、暴れるなよ。うるさいぞ、お前。
だけど、一度羽をむしればおとなしくなった。お利口さんだなぁ?

ははっ、泣いたって元には戻らねぇよ。
ふわふわ羽根が舞って、綺麗だぞお前。喜べ!

帰りたい? 無理だよ。それに、そんな羽じゃあ、馬鹿にされるだけだぜ?

え? 天使はいい奴ばっか? どうだろうな、善をまとっている奴ほど闇深いものはないぜ。


まぁ諦めろ。どのみちお前は帰れねぇんだからよぉ。

いいぜいいぜ、好きなだけ罵れ。綺麗な顔で睨め、どうせ、お前は堕ちる運命なんだから。

それに、要らないと思うけどな? 悪魔に簡単に捕まっちまうような、貧弱な天使なんて。ただの役立たず、天使の中のお荷物だ。


それじゃ、また明日。

くろねこらいふ


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